専門的には病理組織検査と呼ぶそうなのですが、これまで不妊治療の中で血液検査や検査と名前のつくことは色々としてきたのですが、この検査に関しては初めてです。
ただ、病院の話では流産の手術をした人は全員受けるものだということでしたので、そんなに重要なことでもないだろうということで結果を聞きにいきました。
胞状奇胎の可能性が否定できない
診察室で病理組織検査の結果を聞くことになったのですが、そもそも「まず問題はないと思いますよ」という話は事前にされていたので何もないと思って気楽に構えていたのですが、先生から見せられた検査報告書には何やら不安にある文章が書いてありました。
「一部にやや不整な形状の絨毛が認められ、hydatidiform moleの可能性を完全に否定することはできず、hCGのfollow-upなど、十分な経過観察が望まれます。」
※hydatidiform mole = 胞状奇胎
ということで、医学的に詳しいことは当然わからない難しい話なのですが私の認識では受精卵の異常によって絨毛の異常増殖が起こっている可能性があり、この場合だと治療をしていかなければいけないということです。
説明を聞いているとなにやら「抗癌剤治療」というワードが出てきたり「癌」というワードが出てくるなど、不妊治療をしている中では聞いたことがない展開になってしまい、これは妊娠したことによる結果なので「命を作ろうと頑張ってきた結果、いきなり癌宣告されて自分の命の危険を感じる」というこれまでで最悪の精神状態になりました。
ただ、先生の見解としては「この結果は問題ない人でもこの結果が出ることがあり、まずはhCGを見てみないことにはわからない」ということで血液検査をすぐすることになりました。
というのもhCGが増加傾向にある場合だと胞状奇胎の確率が高くなり、最悪の場合絨毛癌になることもある。
なので抗癌剤治療をしなくてはいけないということなのです。
hCGの結果、内診などから胞状奇胎の疑いが低いと判断
これまでに血液検査、妊娠検査などなど色々としてきましたがそれらは不妊治療という未来を見据えたものなので苦に思いませんでしたが、今回の検査は極端に言えば癌検診なのですから生きた心地がしませんでした。
1時間後に血液検査の結果が出ました...
hCGの値は27、ということです。
この時に内診をしましたが、術後2週間の内に来ていた出血は生理だということがわかり、基礎体温も低温期に入っているので胞状奇胎の疑いはまずないであろうということでした。
「まず」が無くなるには生理が正常に来ることとのことですが、お陰様で現在生理がちゃんときたので胞状奇胎の疑いが無くなりました。
流石にこの時、検査結果が出るまでの1時間は生きた心地がしませんでした。
先程も書きましたが不妊治療をしていたことが原因で癌になり、一旦子供を諦めて闘病なんていう流れになっていたらさすがに耐える自信がありませんでしたので...
妊娠で喜び、流産で凹み、そこから抗癌剤治療がどうとかという話になるまでの期間が2週間ですからね...
結果的に色々ありましたが、凍結保存をしてある卵があと3つありますので近い内に凍結胚移植をすることになります。
これまでにタイミング法・人工授精・体外受精の新鮮胚移植はしてきましたが、凍結胚移植については次が初となりますので、またその話をブログに書きたいと思っています!