受精障害と1日遅れの顕微受精(One day old ICSI)

B!
採卵の確認電話で告げられたのは14個中11個が未成熟卵、3個は受精卵にならずという最悪の結果でした。
我が家には常に最悪を想定するというルールを旦那が作っているのですが、さすがにその旦那も『1つも受精卵がなく終了』というケースまでは考えていなかったようで、ソファーに倒れたまま身動きが取れず。
もちろん私もそうしたかったのですが、電話が続いているので培養士さんに話を聞いていると「まだ対策がある」という話が始まりました。

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1日遅れの顕微受精(One day old ICSI)

未成熟卵は使えないとして残りの3個に関しては受精をしていないだけなので、1日遅れになってしまいますが顕微授精をするという方法があるということでした。

ただ、1日遅れなので確率が低いということは間違いなく、これをしたとしても1つも受精卵にならない可能性もあるし、受精したとしても成長する確率も低いという説明を受けました。
しかも更に追加料金が5万円強かかるということで、培養士さんは形上の説明をしなくてはいけないからしているだけで「やめた方がいいですよ」という雰囲気を出していました。

培養士さんには「すぐに電話します」と言い、ここから旦那との会議がスタート。

可能性が低いと釘をされていましたが「これをやらなかったら、妊娠どうこう以前の問題でここで終わってしまう」「少しでも可能性があるならやるべきではないか」ということで話がまとまり病院へ連絡をしてOne day old ICSIをすることになりました。

そして6日後に病院で確認をすることになりましたが、ここから気が気でない6日間がスタートです。

・・・結局、我慢することができず3日後に電話で状況を確認すると「受精は3つともしていて、成長が遅いが培養中です」という説明があり、少しばかりの可能性を信じて病院へ行きました。

受精障害の可能性と調整後の精子が悪くなるという現象も発覚

病院について診察室へ。
そこで先生から受精卵の説明を受けましたが、奇跡は起こらず3つとも成長せず(胚盤胞にならず)ということで体外受精への挑戦は「ほぼ採卵しただけ」という内容で終了しました。

この時点で40万円以上かかっているのに、スタートライン前で失格になったランナーのような状態で悲しいとか悔しいよりも何か感じたことのない怒りがこみ上げてきました。

さて、この日の診察は受精卵に関する最悪の結果だけではなかったのです...

精子を調整すると数値が下がるという現象が起きていた

この1年間、旦那がそれなりに頑張って改善してきた精子に謎の現象が起きていました。
どういうわけか調整(洗浄)して数値が上がるはずなのに、大幅に数値が落ちているという逆転現象が起きてしまっていたのです。


運動率は上がっているものの、精子濃度を含めた多くの項目の数値が極端に落ちていました。
これには先生も首を傾げており「珍しいケース」だと言い、可能性としては精液の粘度が高いため分離器にかけたときに上手く分離していないのではないかということでした。

これは改善のしようがないということなのですが、単純にこれなら「タイミング法の方が確率がいいのでは?」という可能性もあるということでもう何がなんだかわからない状態です。

そもそも、前の病院で何度も人工授精をしているので調整後の数値を教えてもらえていれば1年近く前に知ることができたのですが・・・

受精障害の可能性がある

One day old ICSIの失敗、旦那の精子が特殊と来て「受精障害」というワードまで飛び出してきました。
受精障害とはその言葉の通りで受精に障害があるというケースで、例えば精子が卵子に入れないこともそうですし、卵子が精子に気が付かないなんてことも該当するようです。
また体外受精などで大半が受精卵にならない場合などに適応される言葉ということで、何だかもう絶望を超えました。

しかし過去に1度着床からの化学流産をした経験がありますし、数値的には夫婦ともに妊娠できないという問題があるわけではないのであくまでも可能性と今回の結果から見た場合に受精障害の可能性も考えなくてはいけないという話でした。

さらにステップアップして顕微授精へ

診察室で数々のショックを受けて凹んでいた私達ですが、唯一の武器は精神的なタフさのみ。
ここで先生から「顕微授精という方法もありますが」と言われた瞬間「やります」と即答。

1周期の間隔を取り、2回目の体外受精をさっさとやろうという話が一瞬でまとまりました。

今回に関しては上手く準備できたこと、できなかったことがある中で最も大きかったのは体外受精の翌日に確認を取ったことではないかと。

One day old ICSIではなく最初から顕微授精をすれば結果が変わってくるのではないか?ということを考えた上での結論となりました。

帰宅してからの私達は・・・「これ悲惨すぎるだろw」「ありえないw」とネタにして笑ってしまうぐらいのテンションでしたが、これが良いか悪いかは定かではありませんが、こういう性格の夫婦なのでまだ前向きに不妊治療を続けていけそうです。

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