顕微受精 採卵と新鮮胚移植をしました。気になるグレードは?

生理四日目に病院へ行きました。
血液検査の結果は問題がないということで、この日から自己注射(ゴナールエフ)を開始することになりましたが、1つ問題が起こりました。

この日に計ったエコーの結果としては内膜が8mmで卵胞が8~12mmという結果で左右合わせて4つという状況だったのですが、生理四日目でここまで卵胞が育っているというのは『遺残卵胞』の可能性があるという話をされたからです。

またここで「聞いたことない単語が増えたよ・・・」と一瞬嫌な気持ちになったのですが、遺残卵胞とは前の周期の卵が残っているという状態でそれが理由で大きな卵が子宮にあるということのようです。

ただ、先生の話では「一番小さいもので8mmだし、今周期がたまたま育ちが良いだけという可能性もある」ということと「遺残卵胞があったとしてもそれ以外の卵を育てていくようにしましょう」ということで、そこまで大きな問題ではないような雰囲気でした。

Contents

ゴナールエフ開始から三日後の数値(アンタゴニスト法)
ガニレスト注射でE2が下がる!?

自己注射(ゴナールエフ)をスタートしてから三日後の検査。
内膜が9mmになり卵胞が9~17mmという数値になっていました。卵の数は6個に増加していました。

この時、卵胞が大きくなってきているので2日後から排卵抑制をかけるためにアンタゴニスト(ガニレスト)注射を打つことになりました。
そしてその翌日に内膜が11mとなり卵胞が11~27mmと着実な成長をしており、卵の数はエコーで見た限り10個以上になっていました。

順調に進んでいると思いきやここでも1つ大問題が発生してしまいました...

血液検査の結果、三日前までは良好だったE2の数値がガクッと下がり、800という数値になっていました。
通常あれば卵の数×300前後ぐらいはあるということなので、エコーで見た限りでは10個卵が見えているので800では全く数値が足りません。

先生の見解では「これは珍しいことで、これはどういう状況なのか正直わからないので採卵をするまでどういう結果になるか予測ができない」とのことで「空胞が多いのか未成熟卵が多いのか、それとも成熟卵がちゃんとあるのかわからない」との説明。

心の中で「そんなの占い的な誰でも言えることじゃないっすか」と思っていると先生が「でも、このケースでも大丈夫な場合もあるよ」と「天気予報みたいな回答だな...」なんて内心イラッとしましたが、まぁここまでも一筋縄では行かずに来ているので身を任せるしかないとさっさと切り替えました。

また『ガニレスト注射によりE2が下がる場合もある』という説明がありましたが、前回はE2が急上昇して困り、今回はE2が激減して困るというE2に振り回される体外受精人生なのかもしれません。

採卵日は2日後ということで決定したので悩んでいる時間もありませんでしたからね。

運命の採卵と結果 更にE2が下がっていたものの結果は良好

採卵日になり血液検査をしたところ、私を振り回してくれているE2が更に低下し800から700に落ちていました。
計算上だとこれでは卵が3つぐらいで適正となるわけですが、私の子宮には卵がゴロゴロある状態ということで・・・正直こころの中で白旗を上げていました_| ̄|○

採卵の内容については前回と同じなので割愛しますが、結果を書いてしまうと採卵数が8個で全てが成熟卵という結果でした!!

前回は14個中11個か未成熟卵、3つが成熟卵という状態でしたのでこの違いには喜ぶより先に驚きが来るぐらいでしたし、E2が低いとか遺残卵胞だとか色々な問題点がありましたが結果を見るまでわからないのが不妊治療なのだと痛感です。
状況だけ考えれば前回より問題が多かったわけですから...

ただこの8個の成熟卵がどれだけ受精をして受精卵となり、そこから成長して胚盤胞までたどり着けるのか?という次のステップはこの瞬間から見据えなくてはいけません。

E2が低いことなどがもしかしたらこの先に回り込みして影響を出してくるかもしれませんし、これまで何度も不妊治療の壁に跳ね返されてきたので夫婦共々「楽観的」な感じにはなれませんでした。

顕微授精の結果と新鮮胚移植(3日目)受精卵のグレードは2

翌日の12時に培養士さんに電話をしました。
前回の体外受精でも当然この確認電話をしているのですが、あの時の培養士さんの声の暗さとそれに比例した最悪の結果がまだ耳に残っている状態なので、前回以上にビビりながら電話をしました。

電話が繋がり看護婦さんに名を名乗り、そして培養士さんが電話に出ると・・・「声のトーンが前回より高い!!」と言葉に出してしまいそうになるぐらい前回と違うことがわかりました。

そして電話口から聞いた結果は「8個中5個が受精しました」という想像以上の結果でした!!

これにて一件落着!というわけではなく、3日後に病院へ行って受精卵の成長を確認するということになり、またしてもここから気が気でない3日間を過ごすことになりました。

・・・3日後

病院へ行き受精卵の状況説明を受けました。

結果は5つの内、3日目8分割が4つ、残りの1つが3日目4分割が1つということでした。
成長度が遅い1つを除いて考えると4つの受精卵が重要になってきましたが、グレードは2が1つと3が3つということでした。

このグレードについては1・2・3・4・5の順で良いとされており、基本的に移植に使うのは1~3までという情報をネットで嫌になるほど見ていたので「ギリギリの3が大半か...」と一瞬落ち込んだのですが、先生の話では「1は珍しいし、2~3が大半だから問題ないですよ」とのことだったので、ホッとしました。

ここからですが、全て胚盤胞まで育てる方向にして胚盤胞になったものを凍結胚移植するという方法もあるのですが、前回の体外受精では結局1つも移植するに至らずにスタートすらできなかったということから「とりあえず1個移植してみたい!」ということで、この日にグレード2の受精卵(8分割の状態)を移植することにしました。

流石にこの日ばかりは考えすぎずに夫婦でプチ祝いをして過ごしました。

まぁ、1歩進めば跳ね返される不妊治療の旅路なのでどうなるかわかりませんけどね・・・

受精卵の凍結保存とグレード

移植した受精卵とは別に残りの4つを胚盤胞まで育てて凍結保存をすることになりました。
ただ、もちろん4つが全部胚盤胞まで行くという可能性は低いらしく、先生からは「1つ胚盤胞まで行けばいいし、2つ行けば万々歳、3つできたら凄いって言っちゃう」との説明。

私達夫婦の中では「ってことは0の可能性の高いな」と冷静に最悪のパターンを想定していたのですが、結果としては「3つが胚盤胞まで育ち凍結保存できた」という最高の結果となりました!!

先生は公約通り「凄い」と言い、そして「これなら今回の新鮮胚移植は上手く行ってるかもね」と前向きなコメントを出してくれました。

ちなみに、この3つの胚盤胞のグレードは3BC 3CB 4BCということでグレードとしては良いものではありませんでしたが「胚盤胞になるだけで凄いんだからグレードはそんなに気にしなくていいよ」という先生の言葉もあり一安心。

グレードとか先生の言葉とか、不妊治療をしていると色々なことが気になってしまいますが、今回の状態で何より夫婦のメンタルを支える事実として「今回を含めて4回チャンスがある」ということです。

チャンス0で終わった前回の1回目の体外受精と比べれば天と地ほどの差がありますからね・・・

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